こんにちは、私は小さな会社の経営者の嫁をしております。
今年の夏はボーナスを支給しませんでした。出せなかったと言った方が正解です。
「ボーナスが出なくてショックを受けている」「モチベーションが下がった」「もう転職も考えちゃうかな…」
という、社員の皆様からの声を聞いたら、社長のモチベーションも下がりました。
どうやったらモチベーションを上げることができるのか?
モチベーションを上げる動機づけを自分の外側に依存すると、保っていくことは難しいです。
どうしましょうか?
この先どうなりたいか?に焦点をあててください。
今できることを考える、物事の見方を変えてみることです。
ボーナスが出なくてモチベーションが下がった
昨年の消費税増税の頃から、少しづつ売り上げが下がりだし、そして今年のコロナ。当社は大変打撃を受けております。
それでも当社が直接影響を受け出したのは、6月からでした。あらかじめ決まっていた受注分で仕事が続いていたので、あまり影響がないと、社員には思われたかもしれません。
当社の社員としては、当然ボーナスが出ると思っていたようです。
期待に添えられなくて、申し訳ありません。きっと、モチベーションが下がったことでしょう。
今は会社を維持することが最優先。(もともと高額なボーナスではないんですけどね。)
ちょっと耳の痛い話をします。
「モチベーションが下がる」と言っていたその社員を見て思うこと
もともとあるようには思えなかった…
それから
- 不良が出ても、同じミスを何度も繰り返す。
- 材料を無駄に使う。
- 会社の物を大事にしない。
仮にですよ、たとえ、本人が心の中で仕事に対する炎をメラメラと立ち上がらせていたとしても、外側からはわかりません。
成果を見せてくれるか、ハチマキでも巻いていてくれないとわからないです。
人から認めてもらうって、すごく大変です。
理想は、会社側だけの努力だけではなく、社員も利益が出るように行動してもらい、お互いに潤うようになることですから。
ボーナスを出せる状況であれば、成果を出している社員にはきちんと上乗せしていました。
どうやってモチベーションを保つのか?
一般的な話をします。
モチベーション(やる気)を維持する要因として、主に外的要因と内的要因があります。
外的要因で言えば、「ボーナスを貰いたいので頑張る」などの給与や待遇、それから「褒められたので頑張る」などもそうです。
内的要因は、仕事そのものへの興味、好奇心や楽しみのような自分の内側から起こる動機です。
外的要因というのはその時の世の中の状況、会社の状況などにも大きく左右されるので、そこばかりにモチベーションの動機を持ってきてしまうと、期待が外れたときに無力感が大きくなります。
この先どうなりたいか?に焦点をあててください。
できることを考える、物事の見方を変えてみることです。
リフレーミングの法則という言葉をご存知でしょうか?
コップに水が半分入っていたとして、「半分しか入っていない」と思うか、「半分も入っている」と思うか。
- 失業者や倒産する会社が増える中、仕事があるだけ、給料が出るだけ、有難いと思ってみる。
- 空いた時間を利用して新しいことにチャレンジできる時間が持てた、と思ってみる。個人で稼ぐ力を身に着ける。
- 普段子供たちと同じ時間に食事ができなかったが、家族と過ごす時間が増えた、と思ってみる。
など、物の見方や考えた方を換えて、今自分にできることに集中して、ベストを尽くすということです。
会社が悪いんです!
そうは言っても、経済活動は非常に大事ですから。私たちもできる限りで動いてはいます。そのような社員を雇っている責任も、経営の悪化も最終的には会社の責任なのでしょう…。
コロナの緊急融資制度も使って、資金も最大限調達しました。(あら大変、社長の夫は借金が増えたぞ!!)
雇用調整助成金の手続きをして、社員の皆様に仕事がなくても、給料を支払い続けられるようにしました。労働基準法で定めらている最低60%の支払い義務を、私どもの最大限で80%にまで引き上げて給料を維持しています。
仕事がない時間を利用して、社員と面談をしたり、勉強会を開いたり、設備のメンテナスをしたり。
最後に…
気持ちはわかります。私だって、逆の立場で言ったら、ボーナスが出ないのは非常に苦しいですもん。えーってなります。
申し訳ないということを前提に、でも、
「今現在の思考が次の未来を作っている」、ということは忘れないでください。
この先どうなっていたいのか、それが定まっていれば、現状は通過地点でしかないです。