働く父(母)の背中はどんなだったか、覚えていますか?
できることなら父(母)の仕事ぶりは、子供に見せてあげた方がいいと思っています。
近頃は企業が率先してファミリーデーとやらを設定し、家族を職場に招いて働く父や母の姿、職場を見てもらおう!なんてやっているみたいですね。
「働いているお父(母)さん、どうだった?」なんて聞いて、「うん、かっこよかった」なんて子供から感想が出た時には、よっしゃー、ですよね!
なぜ働く姿を見せた方がいいのか?私の体験談も含めて見解を述べさせていただきます。
人生の教科書は一番身近なところにあるかもしれません。
私は父の働く姿を見たことがない
私は典型的なサラリーマン家庭に育ちました。
もちろん父の仕事の内容は知ってはいましたが、働いている姿を見たことがありません。
「家族のために毎日働いてくれて、ありがとう」と感謝し尊敬はしていたけど、じゃあ具体的にどこをどう尊敬していたか?と言われると…、
小さい頃から家業を手伝う夫
一方、私の夫は30名ほどの従業員を抱える小さな会社の社長ですが、元々は夫の父と母が家の中の一室を作業場にして仕事を始めたそうです。
夫は3歳の頃から仕事を手伝わされたと言っています。学校から帰って遊びに行きたいのに、仕事部屋の前を通ると見つかって「仕事を手伝え」と言われるのが嫌で嫌で仕方がなかったそうです。
高校生の時も、家庭内バイトではなく家庭内労働というカタチでわずかなお小遣いしかもらえなかったと言っていました。
小さい頃から親と一緒に仕事をしてきて、それこそ親の働く姿をすぐ傍で見ていた夫は、サラリーマン家庭に育ち給料をもらう側の経験しかない私とは、考え方や、仕事への取り組み方がまるで違いました。(あくまで私のケースです)
自然と経営者になるべく道を進んでいたのでしょう。
どうやったら早く、効率的に仕事が終わるのか、その仕組みはどうなのか?「何で?」「なぜ?」がいつも頭にあるのです。それはもう、うるさいくらいにです。
夫は私の周りにはいないタイプの人間だったので、驚くことがいっぱいありました。
なぜ働く姿を見せた方がいいのか?
サラリーマン家庭では父(母)の働く姿を見せることは稀です。
今私は経営者の嫁になり、子供を自由に職場へ連れて行き働く姿を見せられたりすることは、実は幸せなことなんだなぁと思うのです。
お金は勝手にATMに振り込まれるわけではない
良くも悪くも、親の姿が一番身近な人生の教科書になる
(あ、我が社はつい最近まで給料を手渡ししていました。「昭和だね〜」なんてばかにされていましたが、報酬の見える化?結構いいですよ。)
ちょっと1日会社見学したからって、どのくらい子供に苦労が伝わるかって言ったら、それは無理でしょう。
ただ、働く理由、お金がもらえる理由、父と母が懸命に生きている様(その反対も)を見せることは、それがそのまま子供の経験、体験として残ると思うのです。
父の働く姿を見たことのない私は、そこまで父を理解していただろうか…。自立して、結婚するまで、してもらって当たり前と思っていたかもしれない。
そんな普通の暮らしを、父と母はずっと支えてくれていたんだな…、と思います。
それに子供のうちから、金銭感覚というか、お金を稼ぐ仕組みを知るってことも大事だな…って思うんです。
人生の選択肢も増えるってもんです。
私が読者登録しているブログで、お子さんが家の中で定食屋を開いたり、安く仕入れたお菓子をお姉ちゃんに売って、いわゆるせどりで儲けたり、そんな記事を読みました。
たくましい!!
うちの子は「あつまれ動物の森」でカブの仕組みを学びました…。「今日のカブ価はさ〜」とか一丁前の口をききます、将来どうなるだろうか?
失敗談
さて我が娘ですが、うちは家族経営の会社ですから当然ちょいちょい娘を会社へ連れて行きます。
社長であるうちの夫に対する娘の反応はというと
- 暇そうな人
- インターネットやYou Tubeを見ている人
です。
いやいや、娘よ、「社長という仕事はね、会社がうまく回るように仕組みを考えたり、何か問題があった時に対処したりするのが仕事で、逆にいつもセカセカと動いているようじゃダメなんだよ!」
と説明しても、まだよく分からないみたいです。
そういえば、姪っ子にも「おじちゃんみたいなニートになりたい」なんて言われたこともあったそうで、
これは一体…、夫の性格、行動にも問題あり?!私の甥っ子にも面白叔父さんと思われていますしね。
テレワークや在宅での仕事などが浸透していくと、また状況は変わるかもしれないですね。
↓ 遊びに来てね!